精神

福利厚生担当だ。

空調が扇風機や窓の開放で止まっている会社が多く、著しく労働効率が低下している会社も多いという。
人間は26度を上回ると1度ごとに3%労働効率が低下する、と聞いたことがある。
しかし36度で30%ですむのだろうか、と考えたりもする。

日本は湿度が高く、おなじ30度でもやや居心地が違う。
しかし聞くところによるとイギリスに統治されていたホンコンはさらにムシ暑いが、英国紳士は決してノー・タイなどでは無いのである。

例えばプログラマーなら職人であるから、YシャツやTシャツとカーゴパンツなどの方がセクシーであり、例えばトレーニング・ジムでにまでポロシャツを着てくる必要は無い。
しかし会社の顔である営業マンや国の顔である政治家がノー・タイともなるとやや趣が異なってくる。

日本ではスーツの伝統が無いのだ。だからスーツを着るというのが精神を着るというのに至ってないのである。

そんな精神だと、事を起こすことに覚悟と責任が無いのではないだろうか。

やる気の無い会社員でも、会社のバッジをデカデカとつけたまま、新橋で寝っ転がる酔っ払いは居ない。
羽織袴は、成人式で暴れる連中であっても、なんだか知らないがほとんどの人間がまじめに着ている。

だからこそ、家に仕事を持ち込んでしまうのかもしれない。

一休の禅の師は、まず形から入れと言った。
しかし一度崩れてしまった形から入るのは難しい。

我々はまず管理された食事とサプリメント・プログラム、的確なハード・トレーニングと休息から入るのである。

さあ、そろそろ、ジムの時間のはずだ。